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お金のこと
2025.05.21

住宅ローンの資金計画で失敗したくない人のための基礎知識

注文住宅は、資金計画をしっかりと建ててから設計・工事を進めていかないと、あっという間に予算オーバーしてしまい、あとあと大変な思いをすることになりかねません。

家づくりには、建物本体だけでなく、付帯工事費用や各種諸費用などさまざまな費用がかかります。その内訳を理解し、自己資金と借入金のバランスや、将来のライフプランなども考えながら、無理のない返済ができるように住宅ローンを組むことが大切です。

そこで今回は、後悔しない住宅ローンと資金計画について詳しく解説します。これから家づくりを始める方や、資金計画に不安を感じている方は、ぜひ参考にしてください。

注文住宅における資金計画の重要性

注文住宅における資金計画は、家づくりの最も重要な部分の一つです。家を建てることは大きな投資ですから、資金計画をしっかりと立て、将来の生活に支障をきたさないようにすることが必要です。

予算オーバーを防ぐため

注文住宅を建てる際、建物の本体費用だけでなく、土地代や設計料、外構工事、税金など、さまざまな費用が発生します。資金計画が不十分だと、途中で予算が足りなくなり、工事を中断せざるを得ない状況に陥る可能性があります。

また、予期しない追加費用が発生することもあるため、十分な余裕をもった計画が不可欠です。資金計画がしっかりしていれば、途中で資金不足に悩まされることなく、無理なく住宅を完成させることができます。

ライフプランとの整合性

住宅ローンを組む際、その返済額が月々の生活に負担をかけることがないように、長期的なライフプランを考慮することが重要です。たとえば、子どもが成長する時期や親の介護が必要になる時期、定年後の収入などを見越した資金計画を立てておくことで、返済負担を軽減し、安心した生活を維持できます。

資金計画が不十分だと、将来的に返済が難しくなり、家を手放すことになる可能性もあります。

余裕をもった資金計画で精神的な安心を得る

資金計画がしっかりしていると、家づくりを進める過程でも精神的な安心感を得られます。万が一、追加費用が発生しても、それに対応できる予算を確保しておくことで、焦ることなく冷静に進められます。逆に、資金計画が曖昧だと、家づくりを進めるたびに不安が募り、ストレスを感じることが多くなります。

資金計画を立てるタイミングとその効果

資金計画を立て、確認するタイミングが4つあります。

1.家づくりを始める前
2.ローンの事前審査を受けたとき
3.住宅ローンを選択するとき
4.家が完成する前

資金計画を立てるタイミングは、家づくりを始める前が最も重要です。建物のデザインや間取りを決める前に、まず自分の資金状況を正確に把握し、実際にどのような家が建てられるのか、またローンの返済が現実的かどうかを確認することが必要です。ここでの計画が家づくりをスムーズに進めるための土台となります。

次に、住宅ローンの事前審査を受けることで、自分が借り入れ可能な金額を確認することができます。これでおおよその予算が確定しますが、住宅ローンを選択する際にも再度見直します。金利タイプや返済期間の選択によって、月々の返済額が大きく変わるため、ライフプランを見越した最適なローンを選ぶことが重要です。

注文住宅の建設が進んでいく過程でも最終的な資金確認を行います。追加費用が発生する場合もあるため、あらかじめ資金計画で余裕を見込んでおくことで、完成まで無理なく進めることができます。

注文住宅にかかる総費用の内訳

資金計画を立てるには、家が1軒建つまでにどのくらいの費用がかかるのか、その内訳を知っておく必要があります。

建物本体の費用:構造・仕様・デザインの影響

建物本体の費用は、注文住宅の中で最も大きな割合を占める費用です。具体的には、家の構造や仕様、デザインがその価格に大きく影響します。

・構造:木造、鉄骨造、RC造など
・仕様:使用する建材や設備のグレードのこと
・デザイン:屋根の形状や外壁の装飾、窓の大きさなど
などが含まれます。

鉄骨造やRC造は、木造よりも高額になることが一般的です。また、シンプルで直線的なデザインは比較的安価で済みますが、複雑な形状や特殊なデザインを求める場合は、設計費用や施工費用が増加します。

付帯工事費用:外構・設備・インフラ整備

付帯工事費用は、建物本体の建設に加えて、土地の整備や外構、設備の設置にかかる費用です。これらも予算に大きな影響を与えます。

・外構工事費用:敷地の境界、駐車場、庭などの費用
・設備費用:キッチンやバスルーム、トイレ、エアコン、照明など、家の中に必要な機器類
・インフラ整備費用:上下水道や電気、ガスの配管工事

外構工事の費用は、土地の形状やサイズ、デザインによって変動します。たとえば、駐車場を舗装する場合や、塀を高く作る場合は費用がかさみますし、庭に植える植物や花壇の設置にも費用がかかります。

また、一般的に、高機能・高性能な設備を選べば選ぶほど、費用が高くなります。ただし、エネルギー効率が良く、長期的にランニングコストが低く抑えられる設備を選べば、初期投資は高くても後々の費用を抑えることができます。

諸費用:登記費用・税金・保険料など

諸費用は、家を建てるために必要なその他の費用です。これらは工事の費用とは別に発生するものなので、計画段階で考慮しておく必要があります。

・登記費用:所有権移転登記や抵当権設定登記、固定資産税評価証明書の取得などの手続き費用
・各種税金:登録免許税、不動産取得税、固定資産税など
・保険料:工事保険や完成後の火災保険、地震保険など

一般的には、登記費用は数万円から十数万円程度になりますが、土地や建物の価格によって変動します。固定資産税は、家が完成した後もずっと払っていくものですから、長期的に計画に組み込んでおくことが重要です。

予備費の重要性:予期せぬ出費への備え

家を建てる際には、予想外の追加費用が発生することが少なくありません。そのため、計画していなかった工事や変更が発生した場合に対応できるよう、予備費を設定しておくことが非常に重要です。

予備費の目安は、総費用の5〜10%程度です。たとえば、建物本体や付帯工事、諸費用を合計した総額が3000万円の場合、150万円〜300万円程度を予備費として見込んでおくと良いでしょう。そうすれば、途中で想定外の費用が発生しても、慌てることなく対応することができます。

自己資金と住宅ローンのバランス

住宅ローンを組む際には、自己資金と住宅ローンのバランスをうまく取ることが非常に重要です。

自己資金の適切な割合

自己資金とは、住宅を購入する際に自分自身で準備できる資金のことです。一般的には、注文住宅の購入における自己資金は、総費用の20%〜30%程度が目安とされています。

たとえば、家の総費用が3000万円の場合、自己資金として600万円〜900万円を準備するのが理想的です。ただし、この割合は人それぞれのライフプランや収入状況により変わるため、無理のない範囲で準備することが大切です。

もちろん余裕があるなら、自己資金は多い方がメリットが大きいです。

・住宅ローンの借入額が減る
・金利の負担が軽減される
・審査に通りやすくなる
などのメリットがあります。

住宅ローンの基本知識:種類・金利・返済期間

住宅ローンは、家を購入する際に多くの人が利用する借入金です。住宅ローンにはいくつかの種類や特徴があり、金利や返済期間を選ぶ際にしっかり理解しておくことが重要です。

【住宅ローンの種類】
1.固定金利型ローン
契約時に決まった金利が返済期間中ずっと変わらないタイプのローン。返済計画が立てやすく、金利の上昇に影響されないが、初期の金利がやや高めに設定されることが一般的。

2.変動金利型ローン
市場金利に連動して金利が変動するタイプのローン。最初は低い金利で設定されることが多く、返済額を抑えやすいが、金利の上昇リスクもある。

3.固定金利選択型ローン
一定期間(例えば5年や10年)の間は固定金利が適用され、その後、変動金利や固定金利に切り替えるタイプのローン。一定期間の金利の安定性を享受しつつ、その後の金利変更に対応することができる。

住宅ローンの返済期間は、一般的に20年から35年の間で設定されます。返済期間が長くなればなるほど、月々の返済額は少なくなりますが、支払う利息が多くなり、総支払額が増える点に注意が必要です。

資金計画を立てる際の注意点

無理のない資金計画を立てるためには、以下の点に注意してください。

予算オーバーを防ぐためのコツ

最初に建設会社や設計士から詳細な見積もりを取り、家を建てるために必要な費用をしっかりと把握しましょう。その際、最低限必要な費用だけでなく、オプションや追加工事も含めた見積もりを依頼します。

また、家の仕様やデザインは最初の段階では希望が多くなるかもしれませんが、現実的な予算を考えると、少し妥協することも大切です。高額な素材や設備を選んでも、見た目や使い勝手には大きな差がない場合もあるので、コストを意識しながら選びましょう。

無理のない返済計画を立てるためのポイント

住宅ローンの返済額は月収の25〜30%以内に収めることが望ましいとされています。それ以上の返済額になると、生活費に圧迫を感じたり、他の支出が難しくなったりする可能性があります。

金利が低いローンを選ぶことで、利息の負担を軽減できますが、低金利ローンは一般的に返済期間が長くなる傾向があります。一方、短期間で返済を終わらせることができるローンは、総支払額は少なくなりますが、月々の返済額が高くなります。自分の収入や支出状況に合った金利と返済期間を選択し、長期的に無理なく返済できるプランを作りましょう。

ライフプランとの整合性:将来の収支予測

資金計画を立てる際には、ライフプランとの整合性を考慮することが不可欠です。将来の収入や支出を見越して資金計画を立てることで、安心して住宅ローンを返済し続けることができます。

現在の収入だけでなく、昇進や転職、育児休暇など将来の収入の変動も考慮して返済額を決定します。また、住宅ローンの返済に加え、将来的に必要な教育費や老後の生活費も予測しておく必要があります。住宅ローン以外にも、将来的にリフォームや設備の交換、維持管理にかかる費用も計画に組み込んでおきましょう。

まとめ

注文住宅を建てる際の資金計画は、家づくりの成功を左右する重要な要素です。住宅ローンの種類や金利、返済期間を理解し、自己資金とのバランスを適切に取ることで、無理のない資金計画を立てることができます。

さらに子供の教育費や老後の生活費、リフォーム費用まで見越しておくことで、長期的に安心して住宅ローンを返済できます。計画的な資金管理を行い、理想のマイホームを実現しましょう。

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