徳島の家づくり|ZEH住宅はほんとにお得?光熱費比較でわかること
ZEH住宅は、光熱費を抑えられると聞く一方で、実際にどれくらい変わるのか、一般的な住宅と比べて納得できる材料がほしいところです。また、地域によっても光熱費の差がありますから、徳島とそれ以外の地域とはどのくらいの差があるのかも気になります。
そこで今回は、全国共通のZEH住宅と一般住宅の光熱費比較をベースにしながら、徳島の気候や日射量も考慮した家づくりについて考えたいと思います。
ZEH住宅は本当にお得なのか、光熱費がどのくらいになるのか、気になっている方はぜひ参考にしてください。
目次
ZEHと一般住宅の光熱費比較で、まずそろえる前提条件

徳島で家づくりを検討する際、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)住宅にすれば、一般的な住宅と比較して月々の光熱費を大幅に削減できる可能性が極めて高いといえます。
ただし、光熱費の削減額は、世帯人数やライフスタイル、四国電力の料金プランなどの「前提条件」によって変動します。比較は、家の性能だけで決まるわけではなく、暮らし方と契約内容で簡単に上下します。ここを先にそろえておくと、比較しやすくなります。
・世帯人数と暮らし方: 在宅時間の長さや冷暖房の設定温度など
・住宅性能と設備: 断熱性能(UA値)に加え、エコキュート等の高効率な給湯器
・エネルギー源と契約: オール電化かガス併用か、また四国電力のどのプランを契約するか
もう1つ、ブレを防ぐために「光熱費に何を含めるか」を先に決めます。一般的には、電気代(電気料金)が中心ですが、ガス併用の家庭ではガス代も含めたほうが、暮らしの実感に近い比較になります。とくに給湯がガスか電気かで、季節による差が出やすいので注意が必要です。
また、比較する単位ですが、月額は家計の実感に近い反面、夏や冬は冷暖房の影響で金額が大きく動きます。いっぽう年間で見れば季節の波が平均化されるため、住宅性能による差をつかみやすくなります。
全国共通のベース:ZEH水準と一般的な住宅の光熱費差の目安
国土交通省の試算によれば、住宅の省エネ化によって浮く光熱費は、年間で数万円から10万円前後に及ぶ例も少なくありません。この削減額は、主に以下の3つの要素が組み合わさることで生まれます。
・断熱による削減(外皮性能): 断熱性能(UA値)を高めることで、外気温の影響を受けにくい家になり、
冷暖房の稼働効率が劇的に向上します。
・設備による削減(省エネ): 高効率なエアコンや給湯器(エコキュート等)、LED照明などの導入により、
同じ生活をしていても、消費するエネルギー量そのものを最小化します。
・太陽光発電による削減(創エネ): 日中に発電した電気を自家消費することで、電力会社から
「買う電気」を直接減らします。
特に徳島のように日照条件に恵まれた地域では、この「創エネ」の恩恵を最大限に享受できるため、全国平均以上のメリットが期待できるのです。
(参考:国土交通省「省エネ住宅で節約できる年間の光熱費」)
徳島の地域特性を考えた家づくり:気候・日射量の光熱費への影響
全国共通の比較データはあくまで目安であり、実際の光熱費は地域の気候に大きく左右されます。徳島でZEH住宅を検討する際、特に意識すべきは以下の3点です。
徳島(徳島市)は地域区分6:UA基準の考え方
徳島市の多くは「地域区分6」に該当します。ZEHの基準値はUA≦0.6ですが、徳島の夏をより快適に、かつ低コストで過ごすためには、さらに上位のHEAT20 G2(UA≦0.46前後)を目指す工務店も増えています。
(参考:国土交通省「断熱性能とは?」)
夏の高温多湿と日差し:冷房・除湿の電気代が下がるかどうかがカギ
徳島の夏は非常に蒸し暑く、冷房だけでなく、除湿による負荷が大きくなりがちです。ですので、日差しを遮ることと、家の気密を高めることが重要です。
窓から入る強い日差しを遮ることで、冷房効率が格段に上がります。また、高気密の家で計画的な換気を行うことで、湿度を下げ、体感温度も快適に。日差しと湿度をセットで考えることが、徳島での光熱費削減のカギを握ります。
日射量が多い徳島は太陽光発電と相性がよい
徳島県は全国的に見ても日照時間が長く、太陽光発電との相性が非常に良い地域です。日中に発電した電気をいかに自宅で効率よく使うか、自家消費を増やすことで、電気代がぐんと下がります。
共働き世帯などで日中の消費が少ない場合でも、エコキュートの沸き上げ時間を昼間にシフトするなどの工夫で、ZEHの恩恵を最大限に引き出すことが可能です。
(参考:気象庁/日照時間一覧表)
徳島の電気代は「四国電力」か「新電力」かで月額が変わる

ZEHと一般住宅を比べるとき、つい「家の性能」だけに目が行きがちですが、実際の請求額は電力会社と料金プランで変わります。同じ消費量(kWh)でも、単価の設計が違えば月額がズレるためです。電気の「契約の条件」もそろえておくと、比較しやすいでしょう。
四国電力のプラン(従量電灯Aなど)は、使用量に応じて単価が上がる段階制が一般的です。ZEHによって「買う電気」が減ると、より単価の安い区分に収まり、節約効果が二重に現れます。一方、新電力という選択肢もあります。ただし、燃料費調整額などの付帯費用を含めたトータルで比較しなくてはなりません。
新電力への切り替えで得しやすいのは、次のようなケースです。
・毎月の使用量(kWh)がある程度安定していて、シミュレーションの前提に近い
・プランの単価設計が暮らし方に合っている(在宅時間、電気を使う時間帯など)
・セット割やポイントなど、付帯条件も含めてメリットが出る
逆に損しやすいのは、次のようなケースです。
・使用量が季節で大きく変動し、想定より高い単価帯に入ってしまう
・契約条件(解約金の有無、適用条件)を見落とす
・比較のときに、燃料費調整や再エネ賦課金など「請求に乗る要素」を同じ条件で見ていない
(参考:四国電力・従量電灯A)
補助金・制度:全国共通のZEH補助と徳島の太陽光・蓄電池支援
ZEHは初期費用が上がりやすい一方で、補助金や支援制度を使えるケースがあります。ここは「全国共通のZEH補助」と「徳島の自治体補助」を分けて考えると、家づくりの資金計画が立てやすくなります。
なお補助金は年度ごとに内容や受付状況が変わり、予算上限で早期終了することもあるため、常に最新情報を確認するようにしてください。
全国共通:ZEH支援事業(SII)
全国共通で代表的なのが、SII(環境共創イニシアチブ)の「戸建住宅ZEH化等支援事業」です。対象はZEHの新築戸建住宅を建築・購入する個人、または新築戸建住宅の販売者となる法人などで、詳細な要件は年度ごとの公募要領にまとめられています。
流れとしては、以下のようなイメージです。
・ZEHの要件(外皮性能、一次エネルギー削減、設備仕様など)を満たす前提で計画する
・公募期間内に申請する(単年度・複数年度など区分がある)
・交付決定後に着工・引き渡し・実績報告という流れになることが多い
公募スケジュールは年度ごとに定められており、たとえば令和7年度の一般公募は、
・単年度事業:2025年4月28日開始〜2025年12月12日締切
・複数年度事業:2025年11月7日開始〜2026年1月6日締切
といった形で示されていました。こうした期限があるので、家づくりのスケジュールと補助金申請のタイミングを早めにすり合わせることが重要です。
徳島の例:県や市町村の太陽光・蓄電池補助
徳島県は、県内市町村の住宅用太陽光発電システム等の補助制度を一覧で整理して公開しています。
たとえば徳島市の制度では、住宅用太陽光発電システム・家庭用蓄電システム・V2Hに対して、各5万円の補助金があります。今年度の募集期間は、令和7年4月10日〜令和8年2月27日となっていました。(※予算額に達したため早期終了)
(参考:令和7年度徳島市住宅用太陽光発電システム・蓄エネルギー機器等導入支援事業)
光熱費だけで判断しない:設備のメンテナンス費と保証も比較に入れる

ZEHの魅力は日々の光熱費削減ですが、住宅を「資産」として維持するためには、将来のメンテナンス費も考慮する必要があります。
太陽光発電のパワーコンディショナや給湯器(エコキュート)などの精密機器は、10〜15年程度での点検や交換が必要になるケースが一般的です。
また、ZEHは高度な設計技術を要するため、徳島での施工実績が豊富で、かつ設備トラブル時の保証やアフターフォローが充実している工務店、ハウスメーカーを選ぶことが、長期的なコストパフォーマンスを左右します。
具体的には次のような点を確認しておくと、比較がしやすくなります。
・ZEHや高性能住宅の施工実績があるか
・太陽光発電や蓄電池を含む場合、保証の対象範囲がどこまでか
・設備トラブル時の窓口が一本化されているか(メーカー任せになっていないか)
・定期点検の内容と頻度、費用の考え方
光熱費の削減だけを見るとZEHは魅力的に映りますが、「建てたあと、安心して使い続けられるか」の含めて比較し、本当に自分たちのライフスタイルに合っているのかを考えることが大切です。
まとめ
徳島でZEH住宅を検討する際は、単なる「光熱費の安さ」だけでなく、地域の特性に合わせた最適な設計と、将来を見据えたトータルコストで判断することが大切です。夏の高温多湿には「高断熱・高気密」で備え、全国トップクラスの日射量は「太陽光発電」で最大限に活用する。これが徳島における光熱費削減の最適解です。
また、世帯人数やライフスタイルを考慮し、四国電力や新電力の最適なプランと組み合わせることで、さらなる光熱費削減が可能となるでしょう。「ZEH水準」は、これからの家づくりの新しいスタンダードです。全国の目安を参考にしつつ、徳島の豊かな自然条件を最大限に活かした、納得感のある家づくりを実現してください。